日本の医療機関には、病院とクリニックがあります。この2つの違いをご存じでしょうか。ベッドの数が20床以上か未満かで、病院かクリニックかが分かれています。では働く場として、病院とクリニックのどちらが良いのでしょうか。病院で働くメリットとデメリットについて考えてみましょう。

病院はクリニックに比べて規模が大きく、患者の数も多いことから、様々な症例に当たることになります。患者の特徴も様々で、対応方法のバリエーションを身に着けることができます。さらに教育の観点から、研修会が多く開催され、豊かな学びに繋がります。このように、業務として扱う内容が幅広く、しかも知識を得る機会が多いことから、新卒で働く場として、病院は理想的ということができます。

他のメリットとしては、福利厚生が手厚く整備されていることが挙げられます。クリニックに比べて、病院は経営基盤がしっかりしていることが多く、従業員も多いことから、社会保険などの整備が進んでいます。看護師用の寮が敷地内に併設されている病院もあれば、マンションを病院が用意してくれることもあります。さらに夜勤がある場合は、日勤が中心のクリニックに比べて給与も高くなります。ただし、病院によって内容は異なるため、事前の情報収集が必要です。

デメリットとしては、人間関係のトラブルが挙げられます。大きな病院には様々な従業員がおり、教育のために上下関係が厳しくなってしまう側面もあります。患者数が多く激務、しかも人間関係が良好でない場合は、心身ともに疲弊してしまい、退職に追い込まれるケースもあります。